こんにちは、コミンです。
タイトルの通り、またまたマスクのお話です。
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今日は家電のSHARPさんが、個人向けのマスク販売を開始するも申込が殺到したというニュースが話題になっていましたね。
今回のSHARPさんからの個人向けマスク販売について、マスク不足の折によくぞ手を挙げてくれたという賞賛がある一方で、販売方法には非難の声もあがっているようです。具体的に何が問題視されているのでしょうか。
SHARPがマスク販売に至った経緯
SHARPがマスク製造に踏み切ったと発表があったのは3月末。
その経緯として世界のコロナウィルス感染拡大の状況を鑑みて、今後日本国内でもマスクの需要が高まると判断し、政府からの要請に応募するかたちで、2月末の時点で社内にてマスク生産を決定、3月末時点で生産開始までこぎつけました。
これまでは政府向けに出荷してきたが、4月21日より個人向け販売を開始しました。
生産決定から1ヵ月で生産できる工場設備を整えたこと、さらに販売できるだけの安定した生産を実現したことは、企業努力として称えられるものだと思うのですが。
なぜ、非難されてしまったのか
販売開始と同時にECサイトにアクセスが集中し、サーバーがダウン。数時間経っても購入できない事態に消費者の不満が噴出した。
さらにこの影響により、同社のIoT家電が一時使用できない事態に。
マスク購入者だけでなく、同社製品利用にまで不具合が出てしまったことが非難を受ける要因となったようです。
IoT家電とは?
家電とインターネットをつなげて、遠隔操作できる商品のこと。離れた家同士を連携させて使用したり、利用状況などのさまざまな情報を、インターネットを介して集めたり分析したりすることができるようになっています。特に、スマートフォンのアプリと連携して操作できるものは「スマート家電」と呼ばれ、日中自宅にいない間のペットの様子を見たり、エアコンを遠隔操作するなどの機能があります。
Twitterに寄せられた影響報告
SHARPがマスクを販売する
— yama//ZSignal (@zsyama) 2020年4月21日
↓
SHARPの会員サイト COCORO MEMBERSがアクセス集中する
↓
503エラーで落ちる
↓
ログインができないためか、SHARP製すべてのIoT機能が使えなくなる
↓
うちのエアコンが付かない←イマココ
SHARP ネット対応空気清浄機アプリが止まってるw
— はるさ〜ん (@hrstwt) 2020年4月21日
マスクなのか。。。。マスクのせいかよw pic.twitter.com/TiQ9Nen5A7
IoT家電については、ネット接続が困難な状況に陥ってしまったことから、アプリが開
かない、アプリ等を介しての操作ができないといった状況だったようです。
非難・意見として寄せられた内容
・前日に販売告知をしたことでアクセスが集中した
・IoT家電のログイン認証とマスク販売サイトのサーバーが同一だった(分けるべき)
・早い者勝ちではなく抽選にすべき
・1人1箱で、3日間の購入制限とあるが50枚入りならもっと購入間隔をあけるべき
こういった意見があがったことに対して、
SHARPの公式アカウントが謝罪のツイートを投稿しました。
弊社のマスク関連ページがあまりに動かない問題、まことに申し訳ありません。動かないまま、本日分の販売は終了しております。以降明日まで、なにか回復したり改善したりすることはありません。どうかいましばらくお時間いただければ。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2020年4月21日
マスクのネット自社販売について「そこ大事なとこだろ」というお声、たくさん頂戴しております。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) 2020年4月21日
ぐうの音も出ません。
SHARPさんとしては、事前告知したのは、開始時刻や購入制限等があることから、正しい情報をもって購入してほしいということだったのだろうと思います。
それを上回る需要が殺到してしまったということですね。
アプリのログイン認証については19時頃時点で、解消されたという声もあれば不具合が続いているという声もあるようです。サーバーが同一であることなど、原因がはっきりしたのであれば、解決に向けて努力していただくしかありません。
日本よ、どうか落ち着いて
個人的には、今回の騒動は、購入者側が本当に今すぐ必要なのかということを考えてから行動することで、緩和されていたのではないかと思います。
毎日清潔なマスクをつけたい、いつなくなるかわからないから手元に置いておきたい、そういう気持ちはわかります。できるなら誰でもそうしたいはずです。
しかし、今は非常時事態です。
前の記事でも書きましたが、現在の日本には、1日1人1枚使用できる生産力はありません。
マスクの種類が違うので単純比較はできませんが、医療従事者でさえ3日に1枚という状況です。
私は外出自粛で出勤できなくなったので、必要最低限の買い物に出るときにしかマスクをすることがなくなりました。逆に言うと、マスクが足りないこともあり、外出は一度にまとめてするようにもなっています。
もちろん、毎日出勤されるお仕事の方もいらっしゃるでしょう。毎日新しいものに変えたい気持ちもわかります。
しかし、今は非常事態なんです。
私も3月中頃、手持ちのマスクがもうあと5枚になり、どこの店も売り切れで3月頭にネット注文した割高のマスクも届かないという状況に陥ったことがあります。当時はまだ職場も営業していたので毎日マスクをして出勤する必要がありました。店員としての義務でしたので、ないというわけにいかない。
その時にたすけてくれたのがアイリスオーヤマさんのネット販売でした。
毎日サイトとにらめっこしながら、挑んでは敗れを繰り返し10日目くらいでようやく買えたという経験があります。
ですから必要としている人の必死な思いもわかります。
販売開始と同時に需要が殺到していては、いつまでたってもマスク不足は解消されません。政府が率先して対策を練ってくれればいいのですが、残念ながら現在はその状況にありません。
台湾のデジタル担当大臣タン氏が、自身のツイッターで「マスクの洗い方」を日本語翻訳を付けて発信しています。
※動画内に出てくる「電鍋」は「炊飯器」で代用できるとのことです。
💁 同僚の @urakagi が翻訳と吹き替えを担当してくれました。日本の皆さんのお役に立てれば幸いです。
— Audrey Tang 唐鳳 (@audreyt) 2020年4月1日
ℹ️ 注意:この方法が使えるのは、破損していなくて汚れてもいない、室外または感染リスクの低い場所で使用されたサージカルマスクのみです。また、本消毒法は 3~5 回が限界です。 pic.twitter.com/HIVVvZEErB
こういった方法も取り入れながら、
本当に今すぐ1箱約3,900円(税込+送料)のマスクが必要なのかをよくよく考えてからパソコンの前に座りましょう。
明日も午前10時から販売開始予定とのことです。今日ほどの混乱が起きない日本でありますように。
それでは、また!!